父のこと

第7波がだいぶ落ち着いた頃だったこともあり  箱根に行く事にした。  久しぶりの旅行に父も喜んでいた。  父の事を少し書こう。  父は厳格で寡黙な人である。  The 九州男児！という感じ。  ただ家族愛の強い人だ。  うちは私と妹のふたり姉妹。  私は昔から問題児だったから 随分迷惑をかけた。 ... 続きをみる

噛み合わぬ会話

不安だった私は妹に電話をした。 「幻覚が見えるらしい」  妹に伝えると  「歳だしね。いろいろでてくるよね」 ...位な 感じだった。  数日後、3年振りに両親と妹、私の4人で ランチに行った。  コロナ騒動で本当にこういう機会を避けていたから 久しぶりだった。 しかし言動はここでもおかしかった ... 続きをみる

自分のこと

ここで少し自身のことを書いてみよう  私は25年間花の仕事をしている  元は航空関係だったが、お花を習い始めて  「これが私の天職！」と なかなかいい給与の会社をあっさり辞め 、時給700円の花の世界に飛び込んだ  我ながらあっぱれである。  そこから、ずっと花業界にいる  現在進行形だ。  旦那... 続きをみる

やっぱり変だよ...

 マンガでわかる！認知症の人が見ている世界 （健康実用） [ 川畑智 ]  翌日、不安な気持ちを抱えながら実家に行った。  いつも通りの母。  多少、動作はゆっくりだし ただ、お料理はいつの間にか父が主導になっていた。  まぁ、80だし年相応の感じか・・・  そんなふうに思っていたが 父が別部屋に... 続きをみる

不安

翌日、よく晴れた日。  母から電話がきた。  たわいない話をしていた。  前日おかしな事言ってたけど 気にすることじゃなかったか・・・と 思った数分後 ... 「あのね、お風呂の方でいつも音がして お風呂で男の人がいるのよ」  え？ 母は不安そうだった。  私から言っても信じてくれないから お父さ... 続きをみる

幻覚と幻聴

このコロナ騒動で 約2年半 普通の生活が出来なくなった。  ……とはいえ 私は至って普通に生活をしていた。  緊急事態宣言が出ても、お構い無しの店(花屋)だから 普通に出勤し 普通に働いていた。  ただ高齢で持病持ちの両親は  テレビの情報が全ての為 とにかく気をつけていた  そんな生活が2年以上... 続きをみる

日常から非日常へ

2020年1月16日、国内で感染者が初めて確認された。中国・武漢から帰国した神奈川県の男性。  「へぇ～。なんか怖いね」 位の感想だったけど、テレビのニュースを見た翌日。  薬局からマスクが消えた。  2月5日、大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の乗客乗員のうち10人から新型コロナウイルスの... 続きをみる